古来製鉄法「たたら製鉄」の操業実験を一般公開 日本工業大学

日本工業大学で1日、古来の製鉄法である「たたら製鉄」の操業実験が一般公開され、約3kgの鉄(銑:ずく)が出来た。同大学では明日3日も操業実験を行い公開する。

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日本工業大学は材料創製の一つとして「たたら製鉄」の研究に取り組んでいる。田辺研究室では、年に数回程度、操業実験を行ってデータ収集と共にさまざまな考察を行っているが、1日は、学園祭「若杉祭」の一つとして、操業実験を一般に公開したもの。
1日は、鉄のなかに炭素を多く含み、鋳物などに適した銑(ずく)がとれる「ズク押し法」の操業実験を行ったが、明日3日には日本刀の原料などとなる玉鋼(たまはがね)などが獲れる「ケラ押し法」の操業実験を行う予定。

1日、行われた操業実験の模様は次の通り。

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炉は耐火煉瓦で築く。(昔は粘土などで築炉し1回の操業ごとに壊した)

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炉に風を送る送風装置は掃除機を利用。スライダックスで電圧を調整して送風量を調整する。炉下部に送風口を設置。(昔は、送風は足踏フイゴを用いて人力で送風し、休むことの出来ない重労働だった)

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炭に火が入れられ燃え始めたところで、上部から「砂鉄」を挿入。
後は送風管理を行って内部の温度の調整を行いながら、ひたすら炉内で酸化鉄から酸素が取り除かれ鉄になるのを待つ。

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ただ、炉の底にいろいろな滓を含んだ鉄の滓(のろ)が溜まるので、取り出す。(この穴をほど穴と言い、ここからのノロの出具合や炭の燃える色などを見ながら、昔は炉の温度管理を行ったという。現在は、熱電対で容易に内部の温度を知ることが出来る)

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朝7時から始まった作業は午後3時、操業修了(吹き止め)。炭が燃え落ちるペースに合わせて炉をだんだんに壊していく。
そして一定のところにきた段階で炉の上に青草を乗せる。「終了の一つの儀式。こうすることによって炉と内部の鉄との離れが良くなる」とのこと。

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この作業の終了と共に、作業はアップテンポになる。


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炉を壊し、中の鉄塊の取り出しを急ぐ。(午後4時前、秋の夕暮れは早い。野外での作業だけに、暗くなっての作業は危険も伴うということもある)

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炭を取り出す。(鉄は熱いうちが勝負。全員の動きが早くなる)

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塊が見えてきた。(その前に、熱電対など実験装置をとりはずす)

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一本の熱電対が取り外し不可能のまま、鉄塊が取り出される。


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後は、説明不要だろう。製鉄現場のダイナミックさを・・・・。


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こうして操業実験は終わった。学生たちにとってはこれからが本番。データ整理と分析が残っている。

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この記事へのコメント

いわし
2009年03月24日 22:40
はじめまして
たたらについて色々と調べはじめています
その後、分析結果はどうでましたか?
良い玉鋼ができていたのでしょうか?
2009年03月25日 08:21
申し訳ありません。
その後の結果についてはフォローしておりません。日本工業大学の研究室のほうにお問い合わせいただければ幸いです。
大仏
2011年04月21日 14:19
参考になりましたwww